美しい毛並みと性格の良さから絶えず人気があるゴールデンレトリーバー。
飼いたいと思ったとき、やはりどのような犬なのが知っておくことは大切です。
ゴールデンレトリーバーは大型犬に分類されるので、なかなかの大きさであり、飼うためにはそれなりのスペースも必要と言えます。
室内で飼うなら部屋の大きさも広さが重要になってきます。
他にもいくつか一緒に暮らすためのポイント押さえておきましょう。
しつけは大切
どのような犬種であっても、人間と一緒に暮らすのならしつけは必要です。
ゴールデンレトリバーは穏やかで優しい性格ですが、2歳くらいまでは成長過程なのでかなり元気でやんちゃです。
遊び好きで運動好きな性格もあり、あまり甘やかしすぎると力も強く、身体も大きいので、家族を傷つけたり、家のモノを壊してしまうなどのトラブルにつながります。
子犬のうちはしっかり見ておいて!
子犬のうちはいたずら好きなので、長時間放っておくと、 室内がめちゃめちゃになったりするような場合もあります。
妙に静かになったときは要注意です。
大きくなってからも大型犬なので机などに足を置いて立ち上がれば、かなりの身長となるので机の上に物を置いてあると取られることもあります。
また、子供が同居している場合には、噛んだりはしませんが押し倒されたりするため注意が必要です。
このようなトラブルを防ぐためにも、子犬の頃にきちんとしつけをすることで、きちんと言うことを理解する素晴らしい家族になることができます。
また、おおらかで優しい性格に磨きがかかります。
運動させよう
お散歩の目安(成犬):朝夕2回、1時間程度
好奇心旺盛で体力も十分にあるため、十分な運動量を確保してあげる必要があります。
遊んだりするのが好きなので、ボールやフリスビーを投げて取ってこさせればとても喜びます。
運動しないとストレスがたまる
運動好きなので雨の日などで散歩に行けないとストレスを感じます。
運動は肥満予防やストレス解消に効果的です。
レインコートを利用するなどして雨であっても連れて行ってあげましょう。
ブラッシングが大切
ゴールデンレトリーバーの被毛はダブルコートです。
表面は硬めのオーバーコート、内側には柔らかくてボリュームのあるアンダーコートを持っており、全体的に毛足が長くなっています。
ゴールデンレトリバーの美しい毛並みはその魅力のひとつです。
ブラッシングする習慣をつけましょう。
換毛期がある
ダブルコートなのでアンダーコートが生え変わる換毛期が存在します。
そのため、季節の変わり目には大量の抜け毛が発生します。
また、毛が長く抜けやすいこと、体が大きいこともあり、日常的に抜け毛が発生するのは避けられません。
そのため日々のブラッシングは欠かせません。
健康チェックも兼ねる
耳の裏や足のつけ根は皮膚トラブルが起きやすいので、ブラッシングの際にはよく観察しましょう。
また、シャンプーのあとはしっかり乾かす必要があります。
生活する上で気をつけたいこと
気をつけたい項目がいくつかあります。
暑さに弱い
長くてボリュームのある被毛を持ったゴールデンレトリバーは、寒さや水には強いですが、暑さにとても弱い一面を持っています。
日本の夏はかなり熱いため、山岳地でない場合には、ゴールデンレトリバーは室内で飼育して、クーラーを使って温度調整を行うほうが良いでしょう。
設定温度も25度くらいにしておきましょう。
水もたっぷりと用意してあげる必要があります。
皮膚病予防
雨にぬれたり、水遊びをした後はきちんとタオルで拭いて良く乾かしましょう。
そのままにしておくと皮膚病になりやすいからです。
また、皮膚病などの病変が見られたら、皮脂の過剰な分泌を抑えるために脂肪分の多い食事は考えるようにしましょう。
皮膚病と脂肪分は密接な関係があります。
スリップ注意!
犬にとってフローリングはとても滑るため、力がいれにくく非常に歩きにくいものです。
そのため、足や関節に負担がかかります。
これらの積み重ねが滑って転んだり、関節の炎症を起こす原因をなります。
ムダ毛をカット
ケガを防止するために、足の裏をチェックしてはみ出した毛をカットしましょう。
飾り毛や足先の毛もスッキリとさせましょう。
床を改善
フローリングにマットを敷いたり、コルクマットに変えてあげると効果的です。
ケガのリスクは大幅に下がり、ストレスも軽減します。
また、家のフローリングが爪で傷だらけになるのも防ぐことになります。
これだけで予防効果があります。
耳のケア
たれ耳に犬全般に言えますが、どうしても湿度の高い梅雨の時期などには耳の病気になりやすくなります。
外耳炎などを予防するため、耳の手入れを念入りに行いましょう。
毛が多い場合にはカットするのもひとつの方法です。
通気性をよくすることでニオイにくくなります。
肥満に注意
ゴールデンレトリーバーは食べるのが大好きです。
そのため、肥満になりやすいといえるでしょう。
犬とって肥満はさまざまな病気が始まる入り口と言えます。
病気へのリスクは人間と同じようです。
肥満になると体の重さは関節の負担となり、血流の悪さや内臓を圧迫するなど臓器への負担がかかったりと愛犬の健康寿命を縮めることになります。
しっかりと散歩や遊びで運動させ、食事もコントロールしましょう。適量のドッグフードは大切です。
パッケージの基本量を目安に、自分の愛犬の運動量を考慮して増減させましょう。
また、犬は早食いする生き物ですが、すぐになくなってかわいそうに思うかもしれません。
しかし、それを見て追加しないようにしましょう。
おやつについても、前もってルールを決めておくことであげ過ぎを防ぐことができます。
犬が太る・太らないは、遺伝性体質でないかぎり、食べ物を与える飼い主さんによるものがほとんど元凶と言えます。
まとめ
ゴールデンレトリーバーは、気性は非常に大人しく、優しい家族思いの犬です。
- 犬や猫などほかの動物との共存
- 子供とも安心して暮らせる犬種であること
- ゴールデンレトリーバー自体も人間が大好き
- 一人にされるよりもみんなと一緒にいたい
こういったタイプの犬なので、ファミリー向きの犬といえるでしょう。
猟犬としての血統を持つため、運動量はやや多めにしてあげたいところです。
好奇心旺盛で遊び好きなので、おもちゃやボールを使えば運動量を簡単に補えます。
家庭内で気をつけることは、暑さに対する対処とフローリングによるスリップです。
被毛は長めなので、日常的にブラッシングすることで、皮膚病も予防することができ、早期発見にもつながります。
また、シャンプーする機会も多いので、対応できるように考えておきましょう。
滑りやすい床は股関節の負担へとつながります。
ゴールデンレトリーバーは比較的飼いやすい犬なので、大切なポイントさえ押さえれば、初心者のかたでもおすすめできる犬と言えるでしょう。