犬の食中毒を防ごう!夏場のドッグフードの適切な保管方法

日本の夏は非常に蒸し暑いので食べ物は腐りやすく、食中毒の心配があります。

自然界ではイヌ科の動物は他の肉食獣が食べ残した腐敗した肉なども食べるため、腐肉食者として分類されており、それなりに胃腸のタフさを兼ね備えています。

 

しかし、人間と暮らす生活は自然界にはなかった変化が存在し、それゆえに人間よりも強い胃酸を持っている犬といえど食中毒になると可能性を秘めています。

 

見た目じゃわからない?

食品は腐ると色がおかしかったり、酸っぱいニオイがするなど腐敗したとわかりますが、これらの変化は付着した細菌やウイルスによって異なります。

私たちは人間はこのように分類しています。

  1. 腐敗:食品の表面にぬめり、おかしなニオイ腐った状態
  2. 発酵:独特の風味や変化が起こる。人間にとって有用
  3. 食中毒:食品を食べると毒を摂取したようなダメージを受ける

どれも細菌が増えた結果ですが、細菌の種類が違うだけです。

 

食中毒を起こすような奴らは、色もニオイもそのまんまに、毒素に汚染されている可能性がある場合や体内に入ってから悪さをするモノなどがいるためです。

腐ったり傷んだかどうかを見た目で判断はできないということです。

もちろんそのうえ腐っている場合もある。

 

そもそも食中毒とは?

食中毒は特定のウイルスや細菌が食べ物の中で繁殖したり、付着した細菌を一緒に食べたりすると下痢や腹痛、おう吐などの症状が見られる状態です。

食中毒と呼ばれる状態の原因は、寄生虫や植物毒などがありますが、ほとんどは細菌かウイルスのどちらかです。

 

細菌

栄養、温度、水分など条件が揃うと爆発的に増殖します。

20℃くらいで活発になり、人間や動物の体温くらいですごい速度で増殖します。

3つのタイプが存在する。

 

体内で増殖するタイプ

食べ物と一緒に侵入してきた細菌が腸内で増殖することで悪さをする。

十分に加熱していない肉などを食べたときに侵入を許してしまう。

 

サルモネラ菌や腸炎ビブリオなどが有名。

 

体内で毒素を生み出すタイプ

食べ物と一緒に侵入してきた細菌が腸管内で増殖する。

菌自体が悪いのではなく、増殖の際に有害な毒物を作り出すことにより食中毒となる。

 

 

食品の中で毒素を出すタイプ

食べ物の中で増殖して毒素を出す細菌です。

加熱して調理することで細菌が死滅しても、毒が残るなど食品が汚染される。

黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌などが有名。

例えば黄色ブトウ球菌の毒は熱によって分解されない

 

 

ウイルス

ウイルスは食品の中では増殖しません

ウイルスが付着した食品を食べることで、体内に侵入し増殖し食中毒になります。

少しのウイルスでも侵入されると数が増えるので影響がでてしまう。

 

ノロウイルスやロタウイルスが有名。

ヒトノロウイルスは人間だけに影響があるからワンコは大丈夫。

 

 

食中毒を防ごう!

細菌は3つの要素が揃うと急速に増殖します。

  • 温度
  • 水分
  • 栄養

これらに最適なのが蒸し暑い梅雨や気温が高い真夏などです。

気温・湿度共に高いこの時期は菌の増殖が速いので短期間で腐ってしまったりします。

 

缶詰などのウェットフードやパウチされたフードなど、密封されて殺菌されていますが、開封して暖かい場所に長時間置かれたら腐ってしまいます。

空気中には細菌だけでなくカビなどの真菌なども浮遊しているので、フードが温かくなればカビが生える条件もそろってしまいます。

 

器もしっかり洗おう

ワンコのごはんを入れる器をちゃんと毎回洗ってますか?

めんどくさいからとそのままフードを入れたりしていないでしょうか。

 

犬が器を舐めまわしてキレイになっているように見えても、けっこうヌルッとしてたり、あぶらっこかったりと細菌が繁殖しやすい状況です。

この上にフードを入れたら下痢や腹痛が起きてもおかしくないでしょう。

しっかりと洗って乾燥させた器を毎回使うようにしましょう。

 

手作りごはんはしっかり火を通す

食中毒の原因として多いのが、肉類の加熱が不十分で中が生だった場合です。

しっかりと中心部まで火を通してください。

また、保存料など入っていないのでなるべく早めに食べさせるようにしましょう。

 

注意ポイント

基本的に生肉は良くない

生のお肉は栄養や酵素があって、犬に食べさせてあげたいところです。

しかし、生肉は食中毒や寄生虫などのリスクがあることを考えるとやはり加熱は必要です。

 

お刺身あげてもいいかな?

新鮮なお魚はとても美味しいので犬も喜びます。

飼い主さんが食べ残したお刺身なんかをあげる機会もあると思います。

 

お刺身などはかなり繊細なので、暖かい環境に置けば数十分で菌が繁殖してしまいます。

 

食卓で食べ終わって、テレビを見たりかたずけをしたり、

「あ、残ったお刺身を犬にあげよう」

といった場合・・・

 

すでに刺身が危険な状態になっている可能性は十分にあります。

冷たいうちに食べさせてあげよう。

 

もしお刺身がすでに温かくなっていたら「諦めるという決断」も重要です。

 

黄色ブトウ球菌に注意

動物の皮膚やのど、鼻や耳などには黄色ブドウ球菌が常在菌として潜んでいます。

黄色ブドウ球菌は体のどこにでもいるような菌でそれ自体は怖くありません。

 

しかし、食品に付着すると、増殖して毒素を作り出すため食中毒の原因となります。

弁当、おにぎり、サンドイッチの調理で食中毒になる例がよくあります。

また、毒素は加熱しても壊れないので付着させないことが大切です。

 

特に傷口に多くいる

黄色ブトウ球菌は特に傷口にたくさんいて、化膿しているとさらに多い特徴があります。

  • 手にケガをしている
  • 手荒れ
  • ニキビを触った手

こういう手で食べ物に触るとブドウ球菌が付着してしまいます。

鼻やのどの粘膜にもいるのでくしゃみや鼻水でも飛んじゃいます。

 

ドッグフードだけでなく、ワンコの器に付着する場合も考えられます。

 

高温多湿な環境では早く増える

黄色ブトウ球菌が食品に付着しただけでは危険ではありません。

しかし高温多湿だと急速に増殖し毒素を出すため被害が起こります。

愛犬のごはんが長時間温かい状態だとかなり危険です。

 

ドライフードは乾燥しているし、保存料も使われているので心配はなさそうです。

しかし、缶詰やパウチなどのウェットフードは注意が必要ですね。

 

缶詰やパウチは保存料が必要ない技術ですし、水分も多いです。

これらは常温で保存している可能性が高いので、開封した地点ですでに常温かもしれません。

 

こういったものに細菌が付着すると短期間で増殖することが可能です。

愛犬のごはんの用意をする際にはこれらに気を付けましょう。

  • 用意したらすぐ食べさせる
  • 傷がある場合には素手で触らない
  • くしゃみ、鼻水も注意

 

飲み水も注意

水は腐るということを知っておくべきです。

水は食品よりも腐ったりしにくいですが、犬が水を飲むと食べカスや唾液が入ってしまいます。

こうなると「水分・栄養・温度」が揃うため細菌が増殖しやすい環境が出来上がりです。

 

ミネラルウォーターよりも水道水!

犬の飲み水としては細菌の増殖を考えると、塩素が入っている水道水を利用する方が保存性が高く、夏場に最適と言えます。

 

飲み水を置く場所も注意が必要

水道水には塩素が入っているので、雑菌の繁殖が押さえられるので腐りにくいですが、塩素は夏場の条件によっては1~2時間程度で失われます。

  • 高温
  • 直射日光による紫外線

日光が当たる場所に置くとこれら二つをクリアしてしまいます。

当然、塩素が抜けると雑菌が繁殖しやすく、生ぬるい水は保存できなくなります。

 

水は見た目の変化はわかりにくいので、いつもよりも早めに交換するようにしましょう。

 

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