日本の夏はめちゃくちゃ暑いので犬にとっては非常にキツイ季節です。
そんな日に飼い主さんに川に連れて行ってもらったら、犬はものすごく喜びます。
犬は暑さを気にせず運動できるし、ストレス解消にもなり、うだりがちな夏に心身ともに元気になるのでおすすめです。
ですが、夏になると水難事故のニュースを必ず見かけます。
体力が十分な高校生や大学生ですら、溺れて亡くなったりします。
これは何が危険かという経験が足らないので大人になってから溺れたりするんだと思います。
田舎育ちからすれば現場の映像を見て
「そんなとこ入ったら死ぬでしょ・・・」
とすぐにわかります。
川について少し知識を持っておきましょう!
川とプールは全然違うよ
私のようにド田舎育ちの場合、昔は夏になると子供同士で勝手に川で泳いで遊んだりしました。
今思えば何度か溺れた経験もあり、無知とは恐ろしいなと実感します。
現代の子供たちが子供だけで川で泳いでいる光景などあり得ませんが、海やプールとは違う部分が原因のひとつと言えます。
海水よりも全然浮かない
海などの塩水は浮力が強く働くのでかなり浮きます。
しかし、川の場合は真水なので海水のような感覚でいると思ったより浮かないことにおどろくだろう。
飛び込んだ際も簡単に浮くと思っちゃダメです。
温度差
川の中は見た目ではわからない温度差があります。
流れているにも関わらず上の方の水は暖かく、心地の良い水が流れています。
ですが、下の方は冷たい水が流れていて、深いところほど下の方の水は冷たいので、こんなところに飛び込みなどしてしまうと、心臓マヒで浮かんでこないケースが考えられます。
冷たい水に急に入ると筋肉の硬直を感じることができます。
足がこわばったり、つったりすると流れのある川では溺れてしまいます。
場所によっては砂の中はさらに冷たい場合もあります。
流れ
川なので流れているのは当たり前ですが、実は流れの速度が場所によって異なります。
ストレートの水の流れの場合、入り口となる両サイドは大きな石が多く浅くて流れが遅いです。
中央は最も流れが早く、深さがあり砂が多くて、川底は非常に冷たい水が流れます。
大きな河川ほど見た目は穏やかな川の流れに見えます。
浅くても流れているとキツイ
浅いから大丈夫!と思われがちですが、川は強い力で流れていて、ひざ下程度の流れでも中央に行ったらものすごい力を感じます。
そのうえで川の中の石は必ず藻が生えているので、非常に滑りやすいので注意が必要です。
立ち上がれないことがあります。
- 流れが強い
- 石が滑ってバランスを保てない
- 体重をかけた地面が流れで崩れる
- 苦戦すると体力をどんどん奪われる
などの理由によるものですね。
カーブ
川が曲がっている場合には、見た目とは違って内側と外側で流れの速度は異なります。
入口となる内側は浅くて緩やかに流れます。
外側へ行くと深くて早い流れになっています。
例:深くてデカい川
外側は遠心力によって水が多いため、深くなっており、地面は急に深さを増すうえに、水中の足場はもろく吸い込まれるように落ちていきます。
外側ほど川の流れは早く、そして深く、水中は冷たくなっており、戻ろうと思っても足場のもろさと遠心力による流れの強さが拒んできます。
この写真のような場所はかなり怖いです。
恐怖心
川などで流されてしまっても泳げるから大丈夫と考えるかもしれません。
泳ぎの得意な人でも溺れる要因のひとつは恐怖心のせいかもしれません。
川で流されて景色が急速に遠のいていき、友人たちから離れていったら、ほとんどの人が強く不安を感じるでしょう。
人は恐怖を感じると心拍数が激増して、自らの動悸を感じるほどになります。
呼吸は浅くなって吸っても楽にならず、冷静さを失うと驚くほど酸素を消費するので、手足は鉛のように重く鈍くなります。
人間は知性の高さゆえに己の危機の度合いを推測し気づくことができるため、死を近くに感じたとき、パニックになってしまうと・・・もはや泳ぐことはできなくなります。
衣類は重くなるよ
陸の上では気が付かないものですが、衣類は水没した後は非常に重くなります。
体にまとわりつくので泳ごうとするとかなり溺れやすくなります。
服を着たまま流された場合には泳がず、浮いて助けを待ちましょう。
ラッシュガードなどを着用する人が近年は多いようです。
お酒飲んだら水場に近づいちゃダメ
通常大人ならお酒を飲んで泳いだら危ないことを知っています。
しかし、「目の前で誰かが溺れてしまった」このような状況になったとき、ほどんどの人が飲酒していても助けに行ってしまうのではないでしょうか?
こういったケースの場合、一緒に溺れるという結果が待っています。
アルコールによる影響
お酒を飲むと疲れやすく、体温が低下しやすくなります。
このような状況で冷たい水に入ると筋肉が痙攣したり、つったりするので溺れてしまったりします。
また、判断力の低下により
「もっと安全で確実は方法があったのに選択できなかった」
など、最適な判断をすることができません。
他にも飲酒で動機が激しい時に、冷たい水に入れば心拍数や血圧の変化が心臓への負担となります。
これらは心不全のリスクがあります。
ライフジャケットはあったほうがいい
海じゃなくてもライフジャケットはあった方がいいです。
ライフジャケットを着ておくと、流されてしまっても沈むことがないので溺死する可能性は激減します。
犬や子供なんかが流されたり場合には、まず追いつくことはできませんし、助けに行った人も溺れるなんて良く聞くことです。
むしろ川の方が必要かもしれません。
犬にもライフジャケット
犬はどの犬種でも犬かきができますが、犬種によって泳ぎには得意、不得意があります。
幸い人間よりも体力がかなり多いこと、毛に空気が貯まって浮きやすいということもあって、簡単に溺れません。
しかし、毛が短い犬種やパグやフレンチブルドッグのような短頭種は注意したいところです。
犬はかなり浅くても容易に流される
犬は溺れるよりも流されてしまう心配の方が大きいかもしれません。
犬は川の深さを目で知ることは困難です。
視界が低いことや水による屈折を理解できないので、深いところに足を滑らせてしまうことがあります。
犬の足を見てわかると思いますが、手足はそれほど水を掴むことができません。
犬かきはそれほど推進力はないので、川だと気づくのが遅れるとけっこう遠くに行ってしまいます。
派手な色のライフジャケットがあった方がいいですね。