暖かくなってきたらノミに注意!どんな生き物?どこから来るの?

暖かくてさわやかな季節はとても過ごしやすくて気持ちがいいものです。

これは人間だけでなく虫たちにも言えることなので、暖かくなってくると注意したい虫がたくさん増えてきます。

ノミもそのひとつですが、実際に見たことあるでしょうか?

 

お散歩の際にワンコが連れて帰って来てしまうことがあるかもしれません。

 

犬がカイカイしていたら犬の被毛をかき分けてみてましょう。

もし、ノミはけっこう小さいけれど肉眼で確認できる寄生虫です。

皮膚の上を走って逃げる小さな虫を発見できたらそれはノミだと思って間違いありません。

 

 

ノミはこんなやつ

 

  • メス:3~4mm
  • オス:1.5~2.5mm

メスの方が大きく、タイ米のように細い品種のお米に近いイメージで、体は横からぺしゃんこにしたような感じです。

 

ジャンプして犬や猫などに乗り移って、蚊のように口がストロー状なのでぶっ挿して吸血します。

種類はたくさんありますが、犬に乗っかっている可能性が高いのはネコノミ、次にイヌノミと言われています。

吸血対象は犬や猫だけでなく、ネズミや人間でも構わない。

 

 

ノミの生態

特徴は驚異的なジャンプ力で小さいながらもバッタくらい飛んで移動することができます。

オスもメスも食事は血液なので、犬や猫が通ると吸血するため飛び移ってきます。

ノミは空気の振動や呼吸の際の二酸化炭素、動物の臭いを感知することができるため、近づいてきた生き物を確認することができます。

 

吸血されるとかゆい!

飛び乗ったら8分以内に吸血を始める素早さ!

そしてノミは吸血する際に自らの唾液を注入します。

唾液は血液の凝固を抑える働きがあり、吸血しやすくなるのである。

 

しかし、この唾液がアレルギー症状の原因となるのでしつこくて強いかゆみ生み出すことになる。

皮膚はかゆいし赤くなりぶり返しも起こる。

 

ノミによる被害

ノミが寄生しているとやはりさまざまな影響があります。

 

ノミアレルギー症

ノミのフンや唾液によるノミアレルギー症は非常に強いかゆみがあり、犬だけでなく人間も吸血されるのでアレルギー症状が起こります。

ノミは体内に寄生虫を持っている場合があります。

 

二次感染

ノミによるかゆみはしつこくてかゆいので、かきむしってしまうことで傷口ができたりします。

するとそこから細菌が侵入して化膿してしまいます。

 

瓜実条虫症

腸管に寄生する虫によって症状が起こる病気です

ノミの体内には寄生虫が潜んでいる場合があり、毛づくろいをして体内にノミが入ると寄生虫が体内で成長し、下痢が起こったり、糞と共に条虫や卵が排出されます。

 

貧血

 

非常に小さなノミでも大量に寄生されたら貧血になる可能性があります。

子犬や子猫は注意が必要です。

 

ノミ刺咬症

これは人間がノミに刺されたときになる症状です。

とてもかゆい。

かいてしまうことでまたひどくなり、細菌感染なんかが起こる。

さらにひどいとアレルギー症状によって水ぶくれが起こってしまう。

 

 

ノミが増えちゃう流れ

まずはノミの生息場所に近づいたりすることでノミを拾ってくるところから始まります。

  • 緑が多い公園
  • 草むら
  • 河川敷
  • ネズミや野生動物が通るところ
  • お友達のペット
  • ドッグラン
  • 同居する猫ちゃん

こういったものが考えられます。

ノミは犬や猫などに飛び乗ったら体表で生活を始め、寿命が尽きるか毛づくろいで落とされるなどにより、1~5週間程度を皮膚に滞在することになります。

その間は吸血と産卵を繰り返します。

ライフサイクルは非常に短く、吸血しては体表でウンチをして、1~2日ごとに産卵し4~8個、種類によっては30個ほど産むことができる。

産卵は主に深夜に行われ、卵はサラサラしているのでそこら辺に落っこちていきます。

 

昆虫なので変態して成虫に

 

卵 ⇒ 幼虫 ⇒ サナギ ⇒ ノミ このように変態し成虫になります

とても最悪なのは私たちが目にする成虫のノミ。

これは全体の5%だけ。

残りの95%は卵・幼虫・サナギのいずれかの形態で周りに潜んでいることになります。

 

0.5mmで卵型の上に真珠のような光沢があるので、目で見えないことはないが、老眼の兆候があると発見できないかもしれない。

ノミは一生で2000個以上産むとされている。

卵は非常に強くて、乾燥、高温、低温にも耐える。

そのうえ殺虫剤にも抵抗力を持っている。

 

 

幼虫

卵から2~12日程度で孵化する。

いかにも幼虫といった白いやつで大きさも2~5mm程度とけっこう大きい。

さすがに視界に入ったら気がつくレベルだろう。

 

光を感じ取れるので暗いところを目指し、湿った環境を好みます。

  • カーペットの繊維の中
  • 家具の裏側
  • 壁面の隙間
  • 床の割れ目

などに潜んでいる可能性があるので、しっかり掃除機をかけたいところだ。

 

ノミのフンや人間の食べこぼしがエサとなってしまう。

栄養を取りながら暮らして、2回脱皮をします。

幼虫は殺虫剤が効きます。

 

サナギ

ノミの幼虫はカイコのようなタイプなので、口から絹糸を吐き出して繭を作り、その中でサナギへと変化します。

繭は3~5mm程度の白い卵型ですが、吐き出す糸は粘着性があるので、繊維やホコリが付着しやすい性質がある。

そのためカーペットやマットに紛れたらもはや見つけられなくなる。

 

サナギになれる条件

温度湿度
13℃以上75%程度

これくらいの環境が整うとノミの幼虫の50%くらいはサナギになることができるようになる。

屋外だとまだまだ肌寒いな。と感じるくらいの気温からもう始まっていることになる。

 

暖かくなればさらにサナギになれる個体が増えるので、暖かく湿度も十分な室内なら年中サナギになれる環境と言える。

 

かなりタフ

サナギは動けないが、成虫として最適な環境になるまで待機することが可能で、1年近くサナギでいることも可能なのだ。

気温の変化や乾燥にも強く、さらに薬剤への耐性もあるので、殺虫剤で簡単に死んだりしないのである。

気温が高くて、湿度が高くなると羽化して成虫になる。

 

成虫

犬小屋の周辺や裏口など条件が揃っていればすでに潜んでいるだろう。

室内は条件がバッチリなので、いつでもどこでも成虫になれてしまう環境が整っている。

寿命は環境の良さで変化し40~120日くらい。

 

発生時期

梅雨~夏が最も多く、長雨の夏には多く発生する傾向にあります。

また、後期のピークとして秋口も意外と多い。

 

 

予防と対策

まずは最初のノミを増やさないことが大切です。

ノミダニ駆除がめちゃくちゃ優秀です。

背中に薬液を垂らすだけで1カ月間、愛犬をまもることができる。

 

成虫を退治するだけでなく、卵が成虫になれなくなる成分が素晴らしい。

爆発的に増えてしまう可能性がなくなります。

フロントラインプラスをもっと知りたい



-予防対策
-