春は要注意?犬にとって危険な植物!アレもコレも毒だらけ

春はとても過ごしやすくて犬と一緒にお出かけしたくなりますが、実は危険な植物がたくさんあるシーズンでもあります。

私たちが日常的に見ている綺麗な花なんかが意外と危険だったりするんです。

飼い主としては見過ごせませんな!

 

アザレア

西洋つつじ」とか「オランダつつじ」という名前の方がわかるんじゃないでしょうか?

子供の頃なんかは花をちぎっては吸い、ちぎっては吸いと蜜を味わったものです。

 

知ってました?アザレアすべての部位が有毒だったんです。

算数よりも先にこのことを教えて欲しかったですね。

 

ツツジ科の植物が持つ有毒成分「グラヤノトキシン」思ったよりも強力で

人を始めとする動物、昆虫やカビに対してまで有毒なのだ。

食べると数時間でおう吐や泡状のよだれ、強い胃痛を感じるようだ!摂取量によっては死亡するから犬だけでなく人間も注意!

少量の葉っぱや花を食べたり、蜜を吸っても危険!

 

アジサイ

赤色や青紫がキレイな梅雨が近づくとよく見られるアジサイ。

アジサイの毒については未だにはっきりとしていない。

葉っぱやツボミ、根なんかに青酸系の毒があるようだが、品種や個体で異なるようだ。

 

おう吐やけいれん、めまい、下痢や胃腸炎、血便などの中毒症状が起こる。

食べないように見ておこう!

 

水仙

ヒガンバナ科、スイセン属の水仙は人間が毎年病院行きになる有毒植物として有名。

ニラと間違えて食べたり、球根を玉ねぎと間違えたりして中毒症状を起こしてしまう。

 

ヒガンバナ科はみんな毒がある。

特に球根部にリコリンという毒が豊富に含まれている。

 

おう吐、下痢、血圧低下や不整脈が見られるが、犬なら球根1つで致死量に達することが問題だ。

 

アマリリス

ヒガンバナ科の植物で水仙なんかも同じ系統なのですが、これらは球根や花、茎に毒がある。

致死量はけっこう必要なのでたくさん食べなければ死なないだろう。

だがもちろん食べちゃダメ!

 

リコリンというアルカロイド系の毒があり、アフリカなんかでは毒矢に使ったりする。

下痢やおう吐、腹痛や肝障害の原因となる。

 

ヒヤシンス

多彩な色合いでユリの仲間であるヒヤシンス。

全草に毒性があり、ヒガンバナ系と同じく球根に高濃度のリコリンを含んでいる。

シュウ酸カルシウムも含んでいるので、草汁によって皮膚炎を起こすので付着したらすぐに洗い流す必要がある。

 

 

アヤメ

植物全体に毒性があり、特に根っこの部分が高濃度に存在する。

毒成分であるイリジン・イリジェニンはおう吐や下痢、胃腸炎を引き起こすが、口にするだけでヒリヒリとするので犬だって食べたりしないと思われる。

しかし、この毒は接触しただけで影響があり、コイツの汁が皮膚に付着すると皮膚炎になってしまう。

この方が確率は高い。

カキツバタや菖蒲と見た目は似ているが別物なので、素人から見たら区別できない。

こういったもの全般を注意しよう!

 

「青梅には青酸が含まれているので食べると死ぬ」と言われており、多くの人に知られています。

種子を守るために種や果肉に毒を持っています。

 

毒の症状としては呼吸困難やおう吐が見られますが、毒の量はそれほどではなく、深刻な影響がでる量としては大人は300個程度、子供なら100個食べたとき。

といったレベルなので、犬でも結構食べないと影響はないと考えられるので、犬でも20,30個は食べないと影響はないかもしれません。

 

梅の花が咲いた後には必ず実ができるので私たち飼い主は、なんとなく

「梅が落ちていたらきっと投げて遊んであげたくなる」ものです。

彼らは必ず咥えて帰ってくるので気を付けましょう。

超小型犬なら数個でも影響が出るかもしれませんし。

 

カーネーション

ナデシコ科の植物であるカーネーション。

犬が出会う機会があるとすれば、多くは母の日なんかでもらったときになるんじゃないだろうか?

意外にも毒があるようだが、その成分については良くわかっていない。

 

食べると軽度の胃腸障害、触れると軽度の皮膚炎が起こる可能性がある。

かじったり遊んだりしないように管理しよう。

 

チューリップ

チューリップは意外にも有毒植物で全体に毒成分があり、人間だと接触アレルギー症状によって皮膚炎になったりする。

 

主に球根部分に「ツリピン」という毒が豊富に含まれているので食べると危険。

意外と犬は球根を食べてしまう傾向にあり、珍しい事故ではなく「犬ツリピン中毒症」という。

少量でも食欲低下、胃腸障害によって下痢やおう吐などが見られ、他にも呼吸困難やよだれ、不整脈などが起こるので死に至る可能性がある。

ガーデニングの際には注意が必要だ。

 

 

ザゼンソウ(座禅草)

山地や湿地などで3~5月あたりに見られるサトイモ科のちょっとキモイ花。

別名「スカンクキャベツ」ということもあり、花からは独特の悪臭が漂う。

 

全体に複数の毒を保有しており、汁にはシュウ酸カルシウムが含まれているので接触すると皮膚炎が多り、かゆみやかぶれが起こってしまう。

犬にとってはこのニオイが不快ではないかもしれない。近づかせないように!

 

 

 

ワラビ

山菜としてメジャーなワラビですが、実はプタキロサイドという天然毒を持っている。

私たちが普通に食べているのは、あく抜きによって毒が抜けているために食べることができる。

そのため生で食べると中毒症状が起こる。

 

犬がもし食べたら中毒症状が起こるが、散歩の際によく出会うが犬が興味を示したことはない。

主に牛や馬などの草食動物で事故が起こるので、犬は恐らく食べたりしないだろうが、毒草であると覚えておこう。

 

スズラン

可愛い見た目とは裏腹に数十種類もの毒を持ち合わせている。

心臓への影響を持つ強力な毒があり、食べてしまったりすると一時間以内におう吐、ふらつき、血圧低下、不整脈、心臓麻痺などといった症状が起こる。

青酸カリの約15倍程度の強さがあり、少しの量で人間でも致死量に達するので、犬ならさらにわずかな量で致命的となるだろう。

 

すべての部分に毒があり花と根に特に多く毒性がある。

こんなの食べなきゃ大丈夫でしょ?と思うだろうが花粉にまで危険性がある。

ドッグフードや飲み水などの近くに飾らないようにしたい。

 

スズランを挿しておいた花瓶の水にも毒が溶け出すので注意が必要。

花瓶を倒してしまってこぼれた水を犬が飲むなどしたら、すぐに獣医師の元に向かうほうがいいだろう。

 

まとめ

長年生きて生きて気が付かなかったが、植物は他の生き物に食べられないように、だいたい毒を持っている可能性の方が高い。

ほとんどが食べちゃダメである。

 

さすがにイヌでも花をバクバク食べたりしないが、春はたくさんの植物が芽吹き、花が咲くので接触毒にも注意しよう!

皮膚炎やカブレは植物の汁が原因かもしれない。

 

犬はこういったものが足や体に付着したら、お手入れのために確実に舐めるだろう。

これでは毒を食べたのと変わらない。

飼い主としては犬よりも早く気づいて、近づかせないことが大切ですね。

 

-犬の知識