犬の味の好みってあるのかな?犬にとっての美味しさの基準とは?

犬は肉食であるオオカミを祖先としていますが、人間と長く暮らすようになったため、犬は野菜や果物、穀物など肉以外でもさまざまなモノを食べることが可能であり、消化吸収できます。

犬は人間ほどではありませんが、かなり雑食の動物です。
多くの物を食べることが可能な犬は、人間のように味の好みが存在します。

しかし、私たち人間とは美味しさの基準がかけ離れているため、私たちが思っているものとは異なっているのかもしれません。

 

犬の先祖、オオカミの食生活

犬はオオカミを先祖としており、その名残から本能、遺伝的に多くの共通点が見られます。
そのため、食べることに関して人間とは違った特徴的な部分が多く存在します。

オオカミは肉食の動物で、群れを作って鹿などの動物を狩りによって捕食していました。

そのため、

  • 野生の動物を生で食べる
  • 食事の際は血だらけになる
  • 内臓まで食べる
  • 多くのオオカミが一緒に食べる

また、食べ物が少ない時には、ネズミやウサギのような小動物、果物、魚などさまざまなモノを食べて飢えをしのぐため本来は肉食ですが、雑食の一面も持っていました。

 

動物を食べる

動物を食べる為血液や内臓、皮や時には汚れなど美味しくないものもあったでしょう。

また、新鮮な肉がない場合には、死肉を食べることにより飢餓を逃れることが可能でした。

鋭い味覚を持っていれば、傷んだ肉を食べることは苦痛をともったのでしょう。

しかし、進化なのか退化なのか、犬は基本的に味覚が鈍感です。

 

早食いの丸のみ

オオカミが獲物を食べるときには、群れの順序はあれど基本的には兄弟と肉の奪い合いとなります。

少しでも多く食べる為には、良く噛んで味わう時間はありません。

そのため、口に入る大きさに噛み切ったらそのまま丸呑みする習性があり、犬にはそのまま受け継がれています。

そのため、犬の歯はすり潰す機能より噛み切るような尖った歯を持ちます。

 

唾液は流すために

人間の唾液はアミラーゼという酵素が含まれていて、米などを噛むとでんぷんが分解されて甘みを感じるようになります。

人間の最初の消化液は唾液です。

オオカミは肉食の動物です。
唾液にはアミラーゼが含まれず、口に入った食べ物をスムースに胃に流し込むために分泌されています。

捕食して肉を食らう者にとって、米などの炭水化物を必要としてないからです。

また、草食動物が食べた穀物は、内臓を食べることで一緒に摂取されますが、多少は炭水化物も分解ができます。

 

 

犬が思っている美味しさとは?

私たち人間にとって美味しさとは、さまざまな要素から感じ取るものです。

  • 香り
  • 見た目
  • 食感

私たちは味だけでなく、香りや歯ごたえ、色彩や盛り付けの美しさなど、目でも美味しさに影響を及ぼします。

多くの感覚を使って感じ取るわけです。

 

犬にとっての美味しさ

犬にとっての食の重要度ランキング

  1. 匂い
  2. 食感
  3. 見た目

犬はこのように感じていると言われています。

 

匂い

嗅覚が極めて鋭い犬は香りを重視しており、匂いによって食べられるかどうか?の判断をします。

まずは、食べられるかどうかが重要なようです。

美味しさを感じ取るためにニオイを嗅ぐわけではないようです。
そのため、最初にニオイ検査が終われば一心不乱に食べてしまいます。

 

 

食感

肉や骨、ジューシーさや歯ごたえや柔らかさなど、食べている感を感じられる。

このことが、匂いに次いで大切で味よりも大事なことのようです。

 

私たち飼い主がおやつを与えると、犬はすごい速さで食べてしまいます。

「もっと味わえよー」

と感じたことがよくあるはずです。

犬にとって味わうということは重要ではなかったようです。

 

犬は群れで生活していたオオカミから派生した生き物です。

群れでは食事は大勢で食べるため、少しでも他の者より、多く早く飲み込むことが大切でした。

味わう暇などないのです。
そのため、味についての重要度は低くなっており、退化していったと考えられます。

 

見た目

食べ物の見た目は、人間と違ってほとんど意味をなしません。
食べられるものがそこにあるかが重要です。

当然、犬に盛り付けは意味がありません。

また、近視ぎみの犬にとっては、近くの物ははっきりと見えないということもあります。

しかし、好きな食べ物や嫌いな食べ物を記憶する際には、嗅覚と視覚によって記憶していると言われています。

 

犬にも好みがある?

犬によって味の好みや好き嫌いが存在します。
どんな風に好き嫌いを判断しているんでしょうか?

味?ニオイ?

 

人間と長く共に暮らしてきた犬は、さまざまな研究が行われています。

犬の食の好みについても実験が行われました。

 

どんな肉が好みか?

  1. 牛肉
  2. 豚肉
  3. ラム肉(羊肉)
  4. 鶏肉
  5. 馬肉

このような順番になるそうです。

 

ドッグフードの場合

ドライフードよりも半生フードが好みのようです。

ウェットフードである缶詰なら、もっと好きということになりますね。

 

料理がお好き?

意外にも生肉よりも調理されたものが好きということが判明。

  1. 缶詰のお肉
  2. その場で調理した肉
  3. 生肉

バーベキューで分けてあげる肉よりも、犬缶の方がお好きということですか?

信じがたい結果です。

さらに生肉よりも缶詰が好きだなんて・・・

 

温かいほうが好き

食べ物は冷たいものより、温かいものを好むことがわかりました。

仕留めたばかりの獲物は温かいですから、その名残と考えれば自然かもしれません。

また、温かいほうが匂いの物質は揮発しやすいですから、違いがでるのかもしれませんね。

 

 

 

犬にとっての好き嫌い?

上記のように犬には好みの傾向が存在しますが、すべての犬がそのようになるわけではありません。

特定の食べ物に対する好き嫌いは遺伝的に決まっているものの育ってきた環境や栄養状態、トラウマなどさまざまな要因が犬の好き嫌いを生み出しています。

 

 

空腹の程度が大きく影響

空腹の犬

犬にとって食べ物に対する思いを左右する最も重要な判断基準が存在します。
それは「空腹の度合い」です。

かなり強い空腹を感じている場合には、好き嫌いなど関係なく、通常では食べなかった食物でも喜んで食べます。
動物にとって空腹は命に直結する重要なことです。

しかし、逆に食べたばかりだったり、それほどおなかが空いていない場合には、以前なら食べていたものでも口にせず、その時食べたいものだけ食べたり、自分の好みの物だけを選んで食べたりします。

 

 

食べ物への好奇心

犬や猫は未だ食べたことのない、新しい食べ物への好奇心が強い動物です。

匂いを嗅ぎ、美味しそうに感じれば食べたくなります。
そのため、人間が食事をしている状況は、とても興味深く自分もそれを食べたい。
知りたいと思っています。

しかし、意外にもあげてみるとニオイを嗅いだだけで食べなかったりします。

これは、思ったよりも好みではなかった場合やテーブルの上からは肉のニオイがしていたのに、ポテトを差し出されたときなど、欲しかったものと異なっていた場合などいろいろ考えられます。

 

興味はあるが食べない

子犬の頃からドライフードだけを与えて育てられた場合、ほとんどの犬が新しい食べ物に対して拒むことが多くみられるようです。

 

トラウマや記憶

犬や猫の好き嫌いを決める中でトラウマも重要な判断基準です。

この場合、ある食べ物を食べて、気分が悪くなったり、吐き気がした食べ物は二度と食べようとしません。

これは味覚忌避と呼ばれるもので、生存本能と直結した部分なのでしょう。
嫌な思い出のある食べ物の記憶はかなり長く残り、食べるのを拒否します。

 

 

まとめ

犬は味覚が鈍感なため味オンチではありますが、嗅覚は非常に鋭敏なので怪しいと感じたものは口に入れたりしません

味の好みは育ち方や飼い主によって大きくことなり、日本犬よりも洋犬の方が味オンチであるという傾向も見られます。

また、食の好みは幼年期に形成されるため、このころに変わったものを食べていた場合は、大きくなってもそれを好む傾向にあります。

犬にとって味はさほど重要なことではなく、ニオイにより食べられるかを判断し、食べ応えがあるかなどが美味しさの基準となるようです。

また、美味しいものや嫌いなものなど、嗅覚と視覚によって記憶しています。

美味しかった記憶のあるモノを目の前に出されると、よだれがでてしまうのもニオイと見た目で気が付いているからです。

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