愛犬の行動が今までと違い、何のためにしているのか?何をしているのか?このように疑問を持つ用になったら認知機能の低下を疑うべきかもしれません。
現代の犬は昔よりも長く生きるようになりましたが、人間と同じように高齢になったときにさまざまな症状が見られるようになります。
認知症も老化現象のひとつと言えます。
認知機能の低下の大きな原因
犬種に限らずどんな犬でも認知症になる可能性はありますが、起こる症状や進行していく速度はその犬によって差があります。
さまざまな要素が複雑に絡み合うことによって影響を与えているようです。
- 犬種
- 遺伝
- ストレス
- 体調
- 精神状態
- 生活環境
- 食事
- 老化
特に老化の影響が大きい
やはり老化による影響は大きく脳や身体の機能が低下します。
- 脳の萎縮
- 脳の神経の衰え
- 自律神経機能の低下
認知機能がなぜ低下してしまうのか?
その根本的な原因については、未だはっきりしていません。
ですが、人間のアルツハイマー型と同じように脳自体に異変が起こっていることは分かっています。
症状にも似た部分があり、放っておくとどんどん進行してしまいます。
未だに完治にいたるような治療法は発見されておらず、解決にいたるような治療ができません。
これについては人間と同じです。
それゆえ治療は対処療法になります。
認知症になりやすい条件
人間が認知症になる場合、仕事を辞めてしまい人生の目標を失ってだらだら日々を過ごすと認知能力の低下は加速します。
脳を使わないと衰えるためと考えられます。
犬にも同じようなことが言えるので、毎日同じ習慣で生活が周りづつければ考える必要はなくなります。
このような生活は認知症になるリスクと考えられます。
認知症リスクの回避、予防として私たちができそうな対策は、日々の暮らしの中で刺激を与えてあげることでしょう。
ちょっとしたことでも脳への刺激になります。
行ったことのない場所、知らない犬との出会い、食べたことのない美味しいもの。
スキンシップやマッサージだって喜んでくれます。
発症する時期
発症時期 (早い場合) | 傾向 | |
小型犬 | 12歳ごろから | 15~16歳前後で起こりやすい |
中型犬 | 10歳ごろから | 13歳ごろから急増 |
大型犬 | 6~7歳ごろから | 10歳ごろが多い傾向 |
身体のサイズによって発症する年齢が異なる傾向があります。
犬によって発症する年齢も異なるし、けっこうな年齢になっても認知症にならない場合もあります。
例えば18歳を超えても健全な場合もあります。
認知症になる犬と、ならない犬の発生の違いは未だに分かっていません。
15~17歳まで増加する傾向があるので、年齢を重ね長生きするほど認知症になる可能性が高くなっていきます。
高齢犬の場合には、病気などにかかった際に悪化して、そこから回復した場合などに急に認知障害が起こることがあるようです。
もちろん体は健康なので認知症になったとしても数年元気なままです。
認知症になりやすい犬種
すべての犬種で認知症になる可能性はあります。
その中でも犬種的に発症しやすい犬があるようです。
- 外で飼われている犬
- 日本犬(柴犬、秋田犬、甲斐犬など)
その中でも柴犬が特になりやすい傾向があるが、洋犬では発症が少ない傾向にあります。
洋犬でも起こらないわけではなく
- ゴールデンレトリバー
- チワワ
- ミニチュアダックスフンド
などでは認知症が確認されています。
あなたへの影響
今までともに過ごしてきた愛犬が認知症になると、私たち飼い主側にも精神的なショックを受けることになります。
- 声をかけても反応せしない
- ひたすら歩き回ったりする
- 鳴き続けてやめない
など今までできていたことができなくなり、こちらの言うことも届かなくなります。
また、症状は時間や場所も関係なく起こるため、影響は飼い主さんの生活リズムを崩すことになります。
飼い主さんの心構え
認知症になってしまうのは、年を重ねるほど発症する可能性はあがっていきます。
飼い主さんの誰のせいなるわけでもありません。
一緒に長く添い遂げるからこそ至る老化現象ゆえの病気といえるでしょう。
認知症の症状はちゃんと理解してあげれば、うまくコントロールすることができます。
環境を整えてあげたり、道具を使ったり家族で協力すれば大丈夫です。
また、一人で抱え込まないで獣医師に悩みを相談したり、アドバイスをもらうようにしましょう。
まとめ
認知症はさまざまな方面に今までになかった変化が起こるようになります。
また、徐々に進行していくので症状は悪化するばかりです。
その変化は飼い主さんの精神的にも負担を与えることになるでしょう。
しかし、あらかじめ知ることによって、犬の老化をきちんと理解しましょう。
また、認知症は治療法がありませんが、積極的に話しかけたり、脳のトレーニングや運動など早く発見すれば予防や進行を遅らせる方法が存在します。
獣医師と相談して、若いうちから積極的に取り入れてみましょう。
犬の認知症動画
悲しくて、見るのはつらいけど長く生きると行きつく症状です。