犬も認知症になるの?見られる症状と変化する行動

現代の日本に生きる犬はドッグフードの改善や医療の進歩、インターネットなどの情報による飼い主さんの知識の向上などによって飼育環境はおどろくほど向上しました。

これらのようなプラスの要因から、犬たちの寿命は大幅に伸びるようになりました。

その結果、犬にも高齢化が進むようになり、それにともない犬も年齢を重ねると人間のように、認知機能に不具合が起こるようになり、いわゆるボケという形で症状が確認されるようになりました。

 

飼い主さんが知らない場合も

人間の認知症は今や多くの人が知っている病気です。

しかし、「犬も認知症になると知っている」人の方が少ないのではないでしょうか?

 

知らないがゆえに「今までと違う行動」をワガママになったと思って怒ってしまうという対応をする人も多いようです。

 

また、なんでも

年のせいだからしかたないよね

このように考えてしまう飼い主さんもいて、認知症への対策は何らされないこともあります。

 

下記のような変化に思い当たる症状はありませんか?

 

犬の認知症(ボケ・痴呆)の症状

認知とは、五感を通じて入ってきた情報を理解し、論理的に判断する知的機能のことを言います。

認知症は物事を認識する力が著しく低下します。

具体的には物事を記憶したり、問題解決のために深く考え行動をとったり、自分の置かれている状況を理解するなどといった能力です。

 

認知力の低下

判別したり、記憶から物事を繋げたりといったことができなくなっていきます。
そのため、今までできていたことができなくなります。

  • 飼い主や家族が認識できなくなる
  • 屋外や部屋の中など、よく知っているはずの状況ですら迷子になる。

 

習慣の変化と進行具合

  1. しつけや習慣をときどき忘れるが、また思い出す。
  2. 部分的に忘れてしまっている
  3. ほとんど忘れてしまったようだ
  4. 全てのしつけや習慣を忘れてしまった

しつけや習慣といった学習したこと、今までできていたことを、病状の進行と共に忘れていくようになります。

 

異常行動

意味のない行動が増えるようになります。

  • 目的もなくウロウロと落ち着きなく歩き回ったりする
  • 同じ場所でグルグルまわり続ける
  • 何もない場所を見つけたり、噛みついたりする
  • 人や物を異常になめ続ける
  • 無駄吠えが増える

 

 

後退行動の進行具合

  1. 狭いところに入りたがり、進めなくなると何とか後退してくる
  2. 狭いところに入ったら戻ってこれない
  3. ②の状態で、部屋の直角なコーナーで方向転換できる
  4. 狭いところに入りたい上に、直角なコーナーで方向転換できない

狭いところにグイッと入ってしまいたい衝動があらわれます。

症状が進むにつれて後退できなくなったり、障害物を避けることができなくなり、方向転換できなくなるので家具や壁にぶつかって立ち往生します。

 

我が家の柴犬は洗濯機と壁の間に入り込んでいるときがあります。

声をかけるとバックして出てきますが、初期症状だと言えるでしょう。

 

歩行異常と進行具合

歩き方にも変化が起こります。

  1. 一定方向にふらふらとジグザグ歩きする
  2. 一定方向のみにふらふら歩き、大きな円を描くようになる
  3. 小さな円を描くように回る
  4. 自分を中心にしてグルグル回る

 

精神面の変化

精神にも影響が及ぶため、意欲がなくなったり、反応が悪くなったり飼い主としても考えていることを理解するのが難しくなってきます。

 

反応が悪い

指示を出しても反応がほとんどない場合があり、どこかを見つめたまま、名前を呼んでも反応しない。

なでてもこれといった反応はほとんどない。

心そこにあらず、といった感じで焦点は合わず、宙をみている。
ぼーっとしている。

 

興味がなくなる

遊ぶことへの意欲が低下します。

大好きだったおもちゃにも反応しなくなり、他の犬からの誘いにも興味を示しません。

 

怒りっぽくなる

少し触ったら急に怒ったり噛みついたり、出会った犬に攻撃的になったり、他の犬から吠えられたりする。
また、同居している犬にも攻撃的なときもある。

 

感情表現と進行具合

  1. 他人及び動物に対してなんなく反応が鈍い
  2. 他人及び動物に対して反応しなくなる
  3. 他人や動物には反応しないが、飼い主にならかろうじて反応する
  4. 飼い主にすら反応しなくなる

認知症の進行と共に無気力で無関心になっていきます。

 

昼と夜が逆転してしまう

夜になると眠れず、夜中に歩き回ったり、遠吠えが見られるようになります。

精神的な不安などから夜泣きするようになります。

そのため、就寝時間は不安定になり、日中の睡眠時間が長くなります。

 

生活リズムの異変

  1. 昼の活動が少なくなり、夜も昼も眠る
  2. 昼も夜も眠ることが多くなった
  3. 昼夜ともに死んだように眠り、起きているのは食事のときぐらい。
    深夜から早朝くらいに急に起きて歩き回る。
    昼間は飼い主さんが起こせば起きられる
  4. 上記の状態で、飼い主が起こしても起きていられない。

4番に行くほど進行している

 

鳴き声と進行具合

夜泣きするようになります。

  1. 鳴き声が単調になる
  2. 鳴き声が単調で、大声で吠える
  3. 真夜中から明け方など、決まった時間に突然鳴きだすが、ある程度やめさせられる
  4. ③と同様で決まった時間に鳴きだすが、全くやめさせることができない

進行具合が進むほど、声も大きく迷惑な時間帯に吠えるようになるのでご近所の目が気になるようになるでしょう。

また、さらに進むと鳴くのを制止することすらできなくなるため、非常に困った状態である。

 

排泄の変化

排泄の失敗はわかりやすく変化として見られます。
今までできていたことができなくなるためです。

排泄前にニオイを嗅いだりする前兆が見られなくなり、急におしっこをしたり、おもらしをしたりします。

 

排泄障害の進行具合

  1. トイレの場所をときどき間違える
  2. 所かまわず排泄する
  3. 失禁してしまう
  4. 寝ていても排泄してしまう
    (垂れ流し状態)

具体的な行動の変化として

  • トイレ以外の場所でおしっこしてしまう
  • トイレの場所を忘れてしまう
  • トレイってなんだっけ?となる
  • お散歩に行って排泄を忘れて、帰ってきてからしちゃう

また、膀胱がいっぱいであるということを認識できていない可能性もある。

 

食の変化

 

食事に関しては認知症によって脳の2つの部分の異常から行動の変化が起こるようになります。

  1. 満腹中枢の異常
  2. 記憶力の低下

異常に食欲があり、食事の直後にもまだ食事を求め続けます。

 

満腹中枢は満腹になったことを知らせる神経ですが、異常が起これば満腹になる感覚がなくなるため食べても満腹感を感じられず食べる量が増えてしまいます。

満腹にならないので、あげた分は残さずしっかりと食べてしまいます。

 

さらに記憶力の低下によって、さっき食べたことをに忘れてしまいます。
満腹感もないので、また食べ物を欲しがる状態になります。

 

このような状態にもかかわらず太らないという特徴があります。

 

認知症の進行具合

妙に食欲があるのでよく食べるのですが、そのわりに下痢をしたりします。

4番に近づくほど症状が進行しています。

  1. 下痢する
  2. 下痢をしたりしなかったりする
  3. ほとんど下痢をしない
  4. どんなものを食べても下痢しない

 

 

まとめ

こういった症状や行動の変化が1番から少しづつ見られるようになっていきます。

また、進行性なので徐々に変化は増えていくようになります。

最終的に私たちが手助けをする必要や介護してあげるなど、お世話の手間は増えることになります。

 

長く生きるほどこういった可能性は高くなるので、私たち飼い主は認知症であるということを理解して、受け止めていく必要があります。

最後の時まで共に生きていくことがペットとの生活というものです。



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