夏は犬が苦手な季節!こんな犬が夏バテしやすい

犬は見てわかるように一年中毛皮を着ているので、暑さが苦手なため夏バテする可能性があります。

夏バテとは夏の暑さによって疲れやストレスがかかり、体調不良となる状態のことです。

 

病気ではないですが、夏バテはどんな犬種でもなってしまうし、免疫力や体力の低下するので病気への入り口と言えます。

 

夏バテの3大症状

夏バテになってしまう原因としては犬も人間もそれほど大きな違いはありません。

そのためよく考えたら理解できることが多く、改善してあげることもそれほど難しいことではありません。

 

実は夏バテは胃腸の不具合から始まる悪循環とじゃないでしょうか。

 

食欲の減退

人間でもそうですがあまりに暑いと食べたい気持ちも減退します。

フードを残しがちだったり、食いつきが悪く勢いがない。

器まで行って食べようするが、ニオイを嗅いでやめてしまう。

 

食事は生命の維持に必要な欲求のひとつで、エネルギーの源です。

食べる量が減れば力も出ませんし、免疫力だって低下します。

食欲の減退は夏バテの始まりと言っても良いでしょう。

 

元気がない

一日寝てばかりで、お散歩にもやる気がない。

どうにも元気がない。

こんな症状が見られたらそれは夏バテかもしれません。

 

暑さがひどいと犬もやる気が起こらないし、動いていないのでおなかもあまり空かないことも間接的に食欲不振も要因のひとつかもしれません。

 

おなかの調子がイマイチ

暑い日が続けば食欲は落ちるし、水をたくさん飲んでしまうようになります。

また、暑さをしのぐために冷たい床に寝転んでばかりいます。

 

水をたくさん飲んで、冷たい床に寝ると内臓の温度が低下してしまいます。

内臓は冷えると機能が低下するのでその結果、ウンチが柔らかくなったり、消化不良が起こったり下痢などが見られるようになります。

しっかりとしたウンチがでてこないのは、食事からの栄養素がしっかりと内臓で吸収出来ていない証拠です。

元気がないのもエネルギーが吸収できていないから。

 

 

夏バテの要因

犬が夏バテにいたるまでの原因として私たち飼い主も少なからず関係があるかもしれません。

犬が夏バテになる要因をいくつかあげてみました。

 

湿度が高い場所にいる

犬にとっては気温が高いよりも、湿度が高い環境のほうがキツイようです。

 

犬は体から汗をかくことができないので、体温調整は呼吸と舌で行っています。

体温を下げるために舌で水分を蒸発させて、気化させることで舌の温度を下げています。

 

しかし、湿気の多い場所では水分は蒸発しにくいので舌の温度は下がりにくくなります。

湿気の多い暑い空気を吸い込み呼吸することで放熱はうまく行えません。

 

舌と呼吸による体温調整は、あまり効率の良い方法ではないので、犬は暑さに強くありません。

湿度の調整は飼い主さんが居場所を変えてあげたり、クーラーを使うなどして調整してあげるしかありません。

 

 

クーラーが直接当たるのも良くない

人間も下記のようなところで寝るのは非常に良くないことを知っています。

  • 扇風機の風が当たりっぱなし
  • クーラーの冷気が直接当たるところ

犬にも同じようなことが言えます。

被毛があって寒さに強い動物ですが、夏場には毛は薄くなっているし、長時間当たれば外との温度差が生まれるので夏バテの原因となります。

 

体に直接冷気が当たるような環境の場合、保温するために皮膚の付近の筋肉を動かして発熱しているので、筋肉は疲労し体力が消耗されます。

 

サマーカット

夏は暑いので毛を短くするのは簡単に思いつく対策のひとつです。

正解ではありますが、地肌が見えるくらい刈り込んでしまうスタイルの場合には注意が必要です。

 

犬は被毛によって暑さを防ぐ仕組みがあります。

  • 日光が直接皮膚に当たって熱くなるのを防ぐ
  • 被毛と皮膚の間の空気の層によって外からの熱気を皮膚に伝わらないようにする

こういった利点を失うことになるので、極端なサマーカットは体に直接負担がかかる原因となります。

もちろんクーラーをかけたときには寒さを感じてしまうでしょう。

 

温度差

夏場の屋外の強烈な暑さ。

お散歩から帰ったときのクーラーの効いた部屋の涼しさ。

 

この非常に大きい温度差が短時間に何度か起こると、思っている以上に体力が減ります。

また、こういった事象は副交感神経の動きを乱す原因となります。

 

こんな犬は注意したい

身体的特徴から暑さに弱い犬や条件などが存在します。

下記のような場合には注意したいところです。

 

短頭種

パグやブルドッグのように口の長さが短い犬種を言います。

短頭種は気道が狭く、鼻を空気が通りにくいという身体的な構造をしています。

これは自然と熱交換が苦手ということになるので、暑さや湿度に弱い犬種です。

特に注意してあげる必要があります。

 

筋肉質な犬

筋肉は熱を生み出す機能や熱を保持する能力があります。

そのため筋肉質なタイプの犬種は熱が体にこもりやすい傾向にあります。

ドーベルマンやミニチュアピンシャーのような犬種です。

 

犬種は被毛は短いですが、温度差の影響を受けやすいため夏バテには注意しておきましょう。

 

 

寒冷地原産の犬

シベリアン・ハスキー、ボルゾイ、グレート・ピレニーズなどのように厳寒地域でも過ごせるタイプの犬種は、被毛は緻密で細かい毛が密集しているので、雪の上で寝れれるほどです。

簡単に予想できますが、非常に暑さに弱く、夏バテしやすい犬種と言えます。

 

足が短い

ご覧のように短足タイプの犬種は地面に近いため、地面からの輻射熱の影響を受けやすくなります。

下からの熱だけでなく、吸い込む空気も暑いのです。

数十センチの違いですが、通常の犬よりも大きな差があるので、ダックスフンドやコーギーといった犬種は暑い時期のお散歩は時間を考えてあげましょう。

 

体力不足や体温調整がうまくできない

下記のような犬は暑さに強くないので、夏バテしやすいので注意してあげましょう。

  • 幼犬
  • シニア犬
  • 肥満の犬
  • 基礎疾患がある犬

 

お留守番が長い犬

長時間お部屋でお留守番することが多い犬の場合

  • 部屋の設定温度が高くて暑かった
  • クーラーが効きすぎて冷えてしまった

こういった状況の場合、長時間さらされることになります。

こんなときには夏バテしたり、体調を崩してしまったりします。

クーラーの設定温度を考えたり、室内で犬が体温の調整できるような場所を用意してあげると良いでしょう。

 

夏バテを予防して元気に暮らそう

ちょっとしたことで夏バテを防ぐことができます。

 

ブラッシング

被毛も髪の毛と同じで絶えず生え変わっています。

ブラッシングで余分な被毛を取ってあげることで、風通しが良くなり涼しくなります。

 

室内温度

暑くなったらエアコンを使って室温を下げてあげましょう。

温度よりも湿度が高いほうがキツイようなので、設定温度は23~28℃くらいで大丈夫。

地域や家の構造によって異なるので飼い主さんがうまく調整しましょう。

 

部屋の環境を整える

ケージやハウスは直射日光が当たらないところに設置して、熱がこもらないように風通しが良いところが大切です。

飲み水はたっぷりと用意して、鮮度にも注意しましょう。

 

涼しく運動できる工夫

暑い夏は犬も動きたくないですが、ずーーっと寝ているわけにもいきません。

プールで水遊びをしたり、川に連れて行ってあげたりして涼しく運動させてはどうでしょうか?

 

運動は非常に大切で健康に重要な部分が多くかかわっていきます。

  • 筋力の低下を防ぐ
  • 睡眠の質を高める
  • 代謝、ホルモンの分泌などの促進

暑さから逃げるだけではダメなんです。

 

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暑さはフードが傷みやすい

日本の暑さは気温も高いけど湿度もたっぷりなので、細菌類にとって最高の環境が整っています。

フードが傷んだり、腐ったりカビ生えたりと短期間でも油断できません。

 

缶詰やパウチなどは暑いと傷みやすく、食中毒になると下痢やおう吐が起こります。

下痢やおう吐は体内から毒素や菌などを排出しようとする体の防御機能ですが、大量の水分が流出するので脱水症状になります。

また、内臓に大きな負担がかかります。

 

 

特に半生タイプのフードは保存料は入っていますが、開封後は冷蔵庫に入れましょう!

ドライフードも油断してはいけません。

  • 暑すぎない場所に保存すること
  • 酸化や虫を防ぐために密封容器に保存する

といったことに気を付けましょう。

 

お散歩も気つけたい

早朝や夕方のような日差しがない状態が最適です。

真夏は夕方でもアスファルトが焼けているので、可能であるなら19時以降の方が最適です。

また、お散歩には飲み水も持参すると夏バテ予防に効果的です。

 

ご近所さんと出会って立ち話するなら場所を考えましょう。

暑い場所で待機させると熱中症になるリスクがあります。

 

消化の良い物を食べさせよう

夏バテのファーストステップである食欲低下による体力の減退を防ぎましょう。

  • 胃腸に負担が少ない
  • しっかりとした栄養
  • 食いつきが良い

これらが重要となります。

 

野菜や肉などを一緒に煮た手作りごはんが最も効果的じゃないでしょうか?

消化吸収が良く、食べさせるときにもある程度温かいものを出すことができます。

冷えた食事は内臓の温度を下げるので、消化吸収の負担となります。

 

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暑すぎて少量しか食べてくれない夏なんかは、栄養価の高いフードにするのも良いでしょう。


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