ビートパルプとは?ドッグフードに入っている理由と安全性

ちょっと高級なドッグフードの原材料に見られるビートパルプ。

どうやら危険性や不必要じゃないか、などとインターネットで検索すると見つけることができる。

 

そもそもビートパルプってなんだろう?

実際はどうなのか調べてみたが、危険ではなさそうだし、けっこう有用な奴でして・・・

 

ビートパルプ

 

甜菜(てんさい)という植物の繊維がビートパルプです。

甜菜はサトウキビと同じように砂糖の原料となる植物です。

 

世界の砂糖の生産量のうち4割を占める植物で、日本人が思っているよりも一般です。

  • さとうきび:60%
  • てんさい:40%

 

甜菜(てんさい)

ほうれん草と同じ種類の植物だけど見た目はカブみたいなので、サトウダイコンとか日本では呼ばれたりしている。

日本では北海道などで作られています。

 

砂糖を作ることができる原料のひとつです。

製法は非常にシンプルで

1.刻んでお湯で煮込むと糖分が染み出てくる。

2.コレをしっかりと搾り取ることで砂糖汁が取れる。

3.精製すると砂糖が作れる。

 

てんさい糖

サトウキビでいうと黒砂糖やきび砂糖にあたるのが「てんさい糖」

てんさい糖は精製していないのでミネラルが豊富に含まれていて、てんさい糖の特徴はオリゴ糖がたっぷりと入っている。

色や風味があるのでお菓子作りには向いていないが、実際はこういった精製しない砂糖の方が栄養価は遥かに高いし体にも良い。

 

サトウキビもてんさいも精製して、分離することで上白糖やグラニュー糖などになる。

 

そして搾り終えて最終的に残ったものがビートパルプです。

 

 

ビートパルプ

砂糖を絞った後の繊維質は必ず発生するのですが、これらは押し固めてペレット状にして飼料として利用されます。

馬や牛などのエサとして使われていて、干し草よりも良い牛乳が作れる。

 

ドッグフードでも繊維質として配合することがあるが、ネット上では悪者のように書かれていることが多い。

いくつか間違った認識がされているようだ。

 

硫酸系の薬品が残留している?

てんさいから砂糖を絞り出すときの補助剤として硫酸カルシウムが使われることがあります。

こういったものを硫酸だと言っているようです。

化学的な名称には硫酸や塩酸といった名前が付くことがありますが、だからそれが危険と考えるのは無理があります。

 

硫酸カルシウムも豆腐を作る際の「にがりの代わり」に使われたりする一般的なもので危険性はありません。

 

犬に食物繊維はいらない?

「肉食の犬には食物繊維を消化することができない。」

ネット上でビートパルプを検索するとこういったという主張をしている場合が見られます。

 

腸管が短い犬は繊維の多い食物は得意ではないですが、食物繊維は犬も人間も基本的に消化はできないようなものです。

動物の腸には地球一個分の生き物と同じくらい腸内細菌がいて、消化液ではなく腸管細菌が分解してくれています。

 

食物繊維には大きく2種類があり、それぞれに役割があって消化吸収することがだけが仕事ではありません。

 

消化しにくい繊維状のモノ

腸内環境を整え、腸管内の掃除に必要です。

まさに繊維という感じのモノで消化液で溶けないタイプの物質ですが、腸管内の細菌にとってはエサとなるので必要なものと言えます。

ウンチのかさが増すし、不要な老廃物などからめとって流れていきます

 

粘度が高くヌルヌルしたモノ

ビートパルプは水溶性食物繊維のペクチンが豊富に含まれているのが特徴です。

ペクチンはいちごジャムなどに含まれていて粘度の高いジェル状の物質です。

水分をたくさん吸収する性質があります。

 

食べることで腸管内でヌルヌルと便の流れが良くなります。

また、腸内細菌のエサでもあるので腸内環境が良くなります。

 

カサ増しのために入っている

ビートパルプをは砂糖を生産する際の副産物として発生しますが、タダのような価格というわけではありません。

立派に飼料としての地位があり、トウモロコシよりも原材料として高いです。

 

ドッグフードに入れることで生産コストを抑える効果もあるでしょうが、機能や役割があって配合されると考えるべきでしょう。

  • ペットフードのカロリーを抑える効果
  • 腸内環境を整えるために
  • うんちをしっかりとしたものにしてくれる
  • ウンチがスムースに出てくる

などなど。

また、不溶性、水溶性のどちらの食物繊維もバランスよく持っているので、あえてビートパルプが選ばれて配合されています。

 

まとめ

犬はオオカミを祖先としていますが、遥かな昔から人間と共に暮らしてきた犬はすでに、オオカミとは違う生き物へと分岐しています。

犬は肉食動物ではなく、人間との共存に適した雑食性の動物です。

人間がチンパンジーが近くとも全く異なるのと同じです。

 

犬はお散歩の際に草を一生懸命食べたりします。

犬自身も食物繊維が必要だと感じているからこそですし、犬は雑食性の動物で消化できないと考えるのは不自然です。

 

ドッグフードにビートパルプが入っていても問題はないと考えられます。

下痢をしてしまう場合には、なんらかのアレルギーがあると言えるでしょう。

 

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