犬にお酒は絶対あかん!酔っぱらったら即病院?その理由とは?

私たち人間はお酒を好んで飲んだりするため、家で犬がお酒に近づける可能性はかなり高いと言えます。

また、松阪牛はビールを飲ませて育てる。なんて話を聞いたことはありませんか?

犬にも飲ませてもいいのでしょうか?

犬が摂取してはいけない食品のひとつに「アルコール」があります。
私たち人間には問題なくても、お酒は実は非常に危険な飲み物なのです。

 

人間とアルコール

私たち人間とアルコールは長い長い歴史があります。

落ちた果物は発酵してアルコールが生み出され、それを食べたとき動物は酔ってしまいます。
しかし、本来アルコールは有害な成分です。

自然界で生きているときに酔ってしまうのは大変危険な状態です。

 

そのため人間はこれに対応するかのように、約1千年前に遺伝子変異が起こって、

アルコールの分解ができるようになった

とアメリカの科学者たちが行った遺伝子調査によってわかっています。

そう、アルコールはどの動物でも、摂取して分解できるわけじゃないんですね。

 

アルコールが体内に入るとどうなる?

アルコールは摂取すると胃や腸で吸収されて体内に入っていきます。
すると血液中にアルコールが入ってから、数分以内に脳へと流れ込んでしまいます。

すると、脳や中枢神経にアルコールが作用することにより、酔っぱらうという状態になります。

 

基本的に吸収されたアルコールは肝臓でアルコール脱水素酵素という酵素を使って、分解されて無毒化されます。

しかし、これは人間のお話。
残念ながら犬はアルコールを分解できないのです。

 

アルコールが分解されない場合

アルコールを分解するには酵素を持っていないといけませんが、犬はそれができません。
そのため、一度吸収されたアルコールは無毒化されることなく、長時間にわたって体内をめぐり続けることになります。

 

アルコールによる悪影響

下記のような人間と似た脳への影響がみられます。

 

脳幹網様体へ影響を与える
呼吸や心拍数、血圧が乱れるため動悸が起こります。
心肺機能が低下してしまう。

 

大脳辺縁系の活動が活発になる
本能や感情をコントロールする部分なので、活発になると興奮が抑えられなくなる。

 

小脳にも影響がではじめる
運動機能を担う小脳が影響を受け、千鳥足や立てなくなるなど泥酔へと向かう。

 

アルコールの体内濃度が高いほど悪影響のため
意識が朦朧としたり、昏睡状態になるなど最悪の場合、呼吸機能や心肺機能が停止などで命を落とすこともあります。

いわゆる急性アルコール中毒である。

 

 

犬のアルコール限界値

松阪牛がビールを飲んでいる映像を見ることがありますが、実はいつも飲ませているわけではありません。
食欲不振なときや胃の中の菌のバランスを調整するなどの目的で飲ませています。

また、お酒に強いわけではなく体が大きいため問題がないだけなのです。

 

もし、犬はどれくらいアルコールを摂取すると、どれくらいで致死量になってしまうのだろうか?

体重1kgあたりの急性致死量
人間
5g程度5~8g

犬も人間もさほど変わらないようです。
犬も弱くないように感じますが、人間とは体重が違うため大きく異なります。

 

アルコール度数と致死量

体重1kgあたりの致死量なので、大型犬なら意外と飲めるように感じますが、問題は量の問題ではなく

人間のように分解できないので、体内に入ったアルコールがなくなっていかないことが一番の問題です。

アルコールによって呼吸器への影響がでると、昏睡になりかなり危険です。
数値はあくまで理論上の目安程度に考えましょう。

 

また、人間と同じように個体差があると思われます。
大型犬のように体重があったとしても、少量で重篤な状態になる可能性は考えられます

 

アルコール 5% 110ml程度

  • ビール
  • カクテル

牛乳瓶で半分くらいの量です。

 

アルコール 15% 37ml

 

ショットグラス 40ml

  • 日本酒
  • ワイン
  • 紹興酒

 

アルコール 40% 14ml

大さじ 15ml

  • ウイスキー
  • ブランデー
  • 泡盛

超小型犬ほど、驚く程少量で危険な状態になります。

チワワなど2~3kg程度なので、このスプーンで2、3杯の量で致命的です。

 

 

アルコール中毒の対処法

お酒を飲んでしまった場合、すぐに気が付いて意識もある状態なら吐かせるようにしましょう。

犬をおう吐させる方法としては、オキシドールや塩を使います。

体重1㎏あたり、1~2mlのオキシドールを飲ませます。
10~15分ぐらいたつとおう吐しまます。
それでも吐かない時は水を少し飲ませると吐きます。

 

意識がない場合

とても危険な状態です。
私たち飼い主ができることはすぐに病院へ連れていくことです。
早いほど良いでしょう。

また、あらかじめ電話で獣医師に状況を伝えておくと迅速な対応を取ることができます。

  • いつごろ摂取したのか?
  • どの位の量のアルコールを摂取したのか?
  • どのくらいの量をおう吐したのか?
  • 現在の状況

これらは意外と大切な情報です。
きちんと伝えておきましょう。

 

病院での処置

病院でおう吐を促しますが、できない場合には胃洗浄を行います。

また、アルコール排出を促すために点滴が行われたりします。

呼吸機能が低下したら人工換気をし、心停止したら心肺蘇生を行うなどの対応がとられます。

摂取量にもよりますが、的確な処置が行われた場合には、8~12時間以内に回復が見られます。

 

胃洗浄って?

口からゴム管を胃まで挿入して、水や生理食塩水などの洗浄液を流し込みます。
そのあと、ゴム管から胃の中身を流し出します。

活性炭には毒素を吸着する作用があるので、洗浄液として流し込んだりします。

治療として有効なのは摂取してから1時間以内と言われています。
体内に吸収されてしまうからですね。

 

予防策が大切

アルコールは人間が持ってこないかぎり、通常飲んでしまう状況はありません。
ケージに入れるなどして、飲んでしまわない状況で予防しましょう。

飼い主さんが晩酌をして飲んで寝てしまったあと、グラスに残ったお酒をすべて盗み飲みをしてしまう。

結果、犬が泥酔してしまう。

このようなシーンは実際見られるようです。

この場合は、非常にマズイ状況です。

  • 飼い主さんは運転できない。
  • 眠っていたのでどれくらい飲んだかわからない。
  • 何時ごろ犬が飲んだのかはっきりわからない。
  • 自分が歩いて連れていけるかわからない
  • 多くの場合、診察時間は終わっている

など、犬にとって助かるためのハードルが多くなってしまいます。

 

予防策としてはさほど難しいことではありません。

お酒を飲むときはあらかじめケージにいれるなど、犬が飲んでしまわない状況を作ってから飲みましょう。
酔ってしまって自分であげてしまわないようにしましょう。

 

まとめ

アルコールは犬にとって非常に危険な成分です。

チワワなどのような超小型犬の場合には、ほんの少し飲んでしまっただけで、泥酔し意識を失うこともあります。
体重の軽い犬はアルコールの許容量も小さいからです。

大型犬であっても油断はできません。
短時間のうちにたくさん飲むことができますし、量が問題ではなくアルコールが分解できないことがって非常に危険だからです。

 

少量でも死ぬかも

アルコール度数が高ければ少量でも死ぬ可能性があり、毒といっても過言ではありません。

興味本位で飲ませたり、欲しがるからといって与えてしまうと取り返しのつかない事態を招くことになります。

また、応急処置としてできることはあまりなく、飼い主さんは対応する手立てもなく、手遅れになる可能性もあります。

 

犬も飼い主も両方辛い思いをするので、犬にお酒をあげないようにしましょう。
また、誤って飲んでしまわないように対策をうってから飲みましょう。

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