年を取ってくると、老化現象はさまざまな角度から影響を与えるようになります。
そのため、今までに見られなかった行動の変化やトイレの失敗のような行動が見られるようになるかもしれません。
愛犬の大きな変化には、さすがに異常を感じ、これは認知症ではないか?と推測するのは自然なことです、
しかし、それは本当に認知症でしょうか?
よく見られる行動の変化
- 飼い主に反応しない
- ふれるとおびえる
- 夜鳴き
- 失禁や不適切な排泄
- 指示の言葉や合図がわからなくなる
- その場で回る
このように行動の変化や異常行動、これまで普通にできたことができなくなったり、つじつまの合わないことなど、飼い主さんが理解がしがたいものもたくさんあるでしょう。
このような場合、飼い主としては認知症を疑ってしまう場合も多くあります。
考えられる3つの原因
行動やしぐさなど疑わしい変化にはいくつかの原因が考えられます。
- 老化現象によって身体の機能が衰えた
- 病気によって異変が起こっている
- 認知機能の低下が原因
今までとは違う行動が見られたとしても、認知症と判断してしまうのはまだ早いかもしれません。
老化による身体の衰え?
年を取ると人間と同じように、犬も目があまり見えなくなり、耳が遠くなります。
また、身体全体の筋力が低下します。
「飼い主さんに反応しない」
名前を呼ばれても聞こえていない可能性があります。
「ふれるとおびえる」
目が見えていない場合や、視界が狭くなっているのかもしれません。
そうなっていたら、急に触られたらびっくりしますよね。
「指示の言葉や合図がわからなくなる」
そもそも指示が聞こえていなかったり、合図も見えていない可能性もある。
「歩くときふらふらする」
老化現象によって筋力の低下や関節が硬くなっていることで、歩行が不安定になっている可能性も考えられます。
「失禁や不適切な排泄」
認知機能というよりも筋力の低下で尿意が止められない。
尿がたまった感覚が鈍いなど考えられます。
病気によるものかも?
「夜泣き」
病気によって痛みがあるため鳴いているのかもしれません。
「その場でグルグル回る」
内耳炎や耳かいせん、脳の障害なども考えられます。
認知症によるもの
もちろん認知症の場合も十分に考えられます。
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認知症かな?と思ってしまう症状の病気
実は認知症を思わせるような紛らわしい症状を表す病気はたくさんある。
- 脳腫瘍
- 脳炎
- 水頭症
- 甲状腺機能低下症
- その他の代謝性の疾患
- 腎臓病
- 高血圧
- うつ病
- 難聴
- 白内障
このようにさまざまな種類の病気がある。
ハッキリ言って素人に判別は不可能といえるかもしれません。
獣医師に頼ろう
認知症かもと思っても素人の目で観察したところで、明らかな異常でないかぎり、私たちがそれを判定をすることは難しいかもしれません。
そんなときこそ獣医さんに相談して見ましょう。
言葉で説明するのも良いですが、最近はスマートフォンがあります。
気になるシーンや行動などを動画で撮影して見てもらいましょう。
百聞は一見に如かずです。
場合によっては、気が付かなかった疾病を発見できるかもしれません。
どちらにしても早期発見することが病を重くさせない秘訣になります。
まとめ
認知症と言われる病気の症状はとても幅広く、さまざまな異常行動や犬の反応が鈍くなるため私たち飼い主もその異変には気が付くことができるでしょう。
認知症は脳内で異変が起こって、その影響があらわれているものです。
そのため、それが認知症であると確信することは難しいものです。
老化?
それは老化によって身体が不自由になったのかもしれません。
年を取ると見た目に白髪が増えるだけではなく、体の内側で大きな変化が起こっています。
その変化である老化現象は、全身で同時に起こっています。
病気?
場合によっては病気によって行動の変化が起こっているのかもしれません。
目や耳に病気があれば、指示がわからなくなったのではなく、伝わっていないのかもしれません。
夜泣きは痛みを伝えようとしている意味のあるものかもしれません。
認知症?
認知症は対策が早いほど効果を発揮します。
私たち飼い主は最も早く変化に気が付きます。
どれが原因であったとしても早めに獣医師に相談した方が良いようです。