太ってから対策をするよりも太らせない努力をする方が容易です。
肥満の予防を積極的に行いましょう。
予防の方法はそれほど難しいことではありません。
日々の生活の中で少し気をつければ簡単に行うことができます。
ですが、肥満の最も大きな原因はご飯をあげる立場である飼い主さんです。
まずは、飼い主さんから変わっていかないと予防は不可能です。
フードの適量を知る
ドッグフードを適当な量で食べさせていませんか?
犬の体重にあった最適な量が存在します。
また、フードによってカロリーが違うので量も変わってきます。
ドッグフードの側面には給与量の目安が記載されています。
一度計ってからワンコのお皿にのせてみましょう。
その量を見たときに、食べさせ過ぎなのか、足らなかったのかを知ることができます。
一度、量を覚えておけば過剰になることもありません。
たったこれだけで肥満の予防効果があります。
おやつのルール
ごはんの次に大きな割合を占めるのがおやつです。
小さなおやつも積もれば結構なカロリーです。
しつけやご褒美などでおやつをあげる機会は多いでしょう。
家族間でおやつのルールを決めてはいかがでしょうか?
家族の誰が、いつ、どのくらいあげているのか。
これがわからないのでは太っても仕方ありません。
一回のおやつの量を決めたり、いつあげるかを決めるなどルールを作ると肥満の予防になります。
また、おやつ自体を低カロリーのモノを選ぶのも大切です。
運動は基本
犬も人も運動しないと、食事を制限しているだけでは太ってしまいます。
筋肉を動かすことで多くのエネルギーを消費することができます。
運動は血流も良くなり、筋力が付く上に代謝も良くなり、内臓への血流も良くなり多くの健康効果が期待できます。
肥満予防の基本は運動です。
特に冬は犬も人も散歩が億劫になりがちですが、犬も飼い主さんも一緒に肥満を予防しましょう。
冬場は暖かくし過ぎない
冬は寒いため、犬は体温を保つために積極的に食べようとします。
脂肪を蓄えるためですが、暖かい室内にずっといた場合、ただ太るだけになってしまいます。
体温を保つというのは思った以上にカロリーを使います。
しかし、ストーブやファンヒーター、ホットカーペットなど暖かくしすぎると脂肪を燃やす必要がなくなってしまいます。
また、彼らは心地よさゆえに、その前から全く動かなくなります。
犬はもともと寒さには強く、体温も人間よりも高い動物です。
暖房の目の前で座らせるのをやめるだけでも違いが出てきます。
体重を測ろう
犬の体重を計っていますか?
犬にはそれぞれ目安となる体重が存在します。
気が付かないだけで、すでに標準体重より重たいかもしれません。
こまめに体重を計ると変化に早く気が付くことができます。
可能なら1~2週間ごと、最低でも1カ月に一度計測できるといいですね。
急激に体重が減っている場合は、病気の可能性もあります。
そんなときに早く気が付けます。
お金もかかりませんので、一緒に乗ってみましょう。
避妊や去勢をしたら
避妊や去勢をすると、望まない出産や問題行動の改善、病気の予防などのメリットがありますが。
性ホルモンを作り出していた部分が失われることになります。
そのため、ホルモンバランスが崩れことにより、太りやすくなってしまいます。
- 食欲を抑制する働きが悪くなる
- 代謝が低下するため消費カロリーが減ってしまう。
- 筋肉量が落ちる
このように、以前より食べたくなるのに、消費カロリーは減ってしまうためどうしても太りやすくなります。
このことを飼い主さんが理解し、カロリーを抑えるようにし、回数を分けて食欲を満たしてあげるなど努力が必要となります。
まとめ
犬のダイエットは成功しにくく困難を極めます。
肥満は予防することが最も楽で効率が良いことです。
私たちがほんの少し、給餌について気にしたり、おやつルールを決めてみたり小さな努力で実現できます。
一緒に散歩をして、人も犬もいつまでも健康でいられるようにしましょう。