愛犬のための健康食品やサプリメントはいろいろなものが売られています。
ちょっと見ただけではどういったものか良くわからないものも存在します。
犬のサプリメントや健康食品の上手な選び方や必要性を考えてみました。
サプリメントの目的
私たち人間がサプリメントを飲むのとペットに使う場合も目的は同じです。
ビタミン剤やアンチエイジングや症状の緩和などを目的にしています。
そのためペット専用のサプリメントがちゃんと用意されています。
サプリメントは薬ではなく、病気を治す明確な効果は認められていないものです。
あくまでも健康補助食品です。
栄養素の補助
老犬になってくることで食が細くなり、栄養の不足する可能性があります。
そういったときに栄養の補給としてサプリメントが最適です。
予防効果
あらかじめサプリメントを始めておくことで、犬がなりやすい関節炎や白内障、認知症などといった病気を予防する効果が期待できます。
心臓や肝臓、腎臓などの循環器系の疾患のリスクに備えたりといった使い方がおすすめですね。
症状の緩和
薬を使うほどではない症状なんかに向いているのがサプリメントです。
サプリメントの効果は緩やかで、薬ではないので劇的回復などは期待できませんが、長期間継続することで症状が緩和される可能性はあります。
副作用はあまりない
薬のように大きな作用がない分、副作用といった反動はあまり見られません。
もちろん体質に合わない場合もあるので、投与したらよく観察しておきましょう。
病気なのかわからないとき
獣医師に見てもらって薬をもらうほどではないが、元気を出して欲しい。
もしかしたら痛いのかな?とペットの状況がわからないこともあります。
そんなときにサプリメントは飼い主さんの意思でいろいろとトライすることができます。
さまざまな形状
- 錠剤
- カプセル
- ペースト
- 液体
- 粉末
ワンコに食べさせやすいようにさまざまな形状のものが存在します。
直接飲ませるだけでなく、フードにかけたり混ぜたりすることで間違いなく摂取させることができます。
液体のものは飲み水に混ぜておくようなものもあります。
サプリメントの特徴
薬ではなくあくまで健康食品の位置付けであるサプリメント。
薬ではないにしても様々な効果が期待できます。
サプリメントならではの特徴を記しました。
効果がイマイチ良くわからない
サプリメントは薬事法によって効果や効能を表記することができません。
薬ではないため「治す」、「病名を指して消える・改善できる」といった表現ができません。
そのためサプリメントの表現はどれももやっとしています。
- 健康を保つ、健康を守る
- ○○が心配
- 期待できる
- ○○成分でサポート
- ガードする
サプリメントは具体的に何に効くと記載ができないのである。
配合されている栄養素の持つ作用から効果を想像することになります。
たくさん与えても良いことはない
効果を期待して規定量より多く与えても効果が現われやすくなったりはしません。
サプリメントには安全な投与量を示してくれています。
犬の体重に合った規定量を継続することが大切です。
劇的変化は起こらない
飛躍的に改善するような成分というのはそれはもう薬です。
そのためサプリメントと呼ばれるものは、効果は緩やかで継続して投与して効果を発揮します。
ゆえに役に立っているのかわかりにくいといった特徴があります。
外見の変化では毛づやが良くなったり、ウンチが変わったり元気になったなど、愛犬をよく観察していればわかるものです。
定期的に検査をしている犬の場合には、肝臓の数値などに変化が見られるので効果を数字で感じることができるでしょう。
人間用のサプリメントは使えない?
基本的には使わない方が良いといえます。
人間用に配合されているので、犬に当てはめるにはやはり不都合が多いようです。
成分が犬には多い
人間の成人の体重に合わせて成分が調整されているので犬には多くなっています。
犬には有害な成分が入っている場合がある
例えばにんにくやカカオなどは人には有用ですが、犬にとっては危険な成分になります。
自己責任ですが使えなくはない
サプリメントはあくまでも健康食品です。
条件を満たすことができれば犬にも使えると私個人では考えています。
- 犬が摂取しても良い量が分かる成分のもの
- 犬にとって有害な成分が入っていない
- 1錠の成分が少なめ
人間用でも1回3錠など1日の必要量が分割されているものなら、1錠あたりの成分は少ないので小型犬でも使える可能性はあります。
大型犬になると体重はかなりあるので、人間用のサプリメントの方が経済的と言えます。
人間用も使えますが、成分をよく理解して飼い主さんの責任で投与しましょう。
サプリメントの気を付けたいこと
健康のために与えようとして逆に不健康になってしまっては意味がありません。
飼い主さんが知っておきたいこと。
特定の成分の取り過ぎは良くない
過ぎたるは及ばざるが如し、などという言葉があるようにどんなに良い成分でも過剰摂取はよくありません。
成分の強化されたフードを与えて、さらサプリメントの成分がかぶっていると過剰摂取になり、逆に悪い効果を表すので注意しましょう。
お薬と組み合わせが悪いもの
尿石のお薬を飲んでいるのに、ミネラル補給のサプリメントを飲んでいては意味がありません。
投薬中の場合には、サプリメントの影響によって薬剤の効果が強くなったり、弱くしたりといった場合があり、相性の悪い成分もあります。
投薬中の場合にはサプリメントについても獣医師に相談しましょう。
アレルギーや副反応
どんな食品でもアレルゲンとなりえるので、サプリメントの成分でもアレルギー反応が起こることもあります。
また体質的に合わなかった場合には、ウンチがゆるくなったり、かゆみが出たり、皮膚が赤くなったりと異常が見られます。
そういった場合には使用を中止し、症状によっては獣医師に相談しましょう。
こんなサプリメント使っています
サプリメントは人間と同じくらいさまざまな種類が存在するため、探せばどんなものでも見つかるといえます。
そんなものまであるのか!と感心してしまいます。
代表的なものをいくつかあげてみました。
関節に良い成分
CMなどでも見かけるグルコサミンとコンドロイチン。
すり減った軟骨の再生を促したり、軟骨の分解を抑えたりするので、関節炎の症状の緩和に期待しているようです。
目の健康
犬も長生きすると目が悪くなってきます。
白内障や緑内障などを発症して見えにくくなっていきますが、抗酸化作用のある成分を摂取することでこういった症状が起こるのを遅らせたいと多くの飼い主さんが思っています。
認知症予防
意外なことに犬も認知症のような症状が起こります。
さまざまな問題行動が起こるため、飼い主さんは非常に苦労することになります。
DHA・EPAといったオメガ3脂肪酸を摂取すると脳の健康や血管の柔軟性を保つと言われています。
精神的な不安やストレス
非常に精神的に不安定な犬もいるため、不安から鳴いたり、興奮して破壊行為をしたりする場合があります。
リラックス作用のテアニンやギャバといった成分が入っている。
興奮を抑えたり、よく眠れたりするようだ。