人間用の歯ブラシは日々さまざまな形の物が登場しています。
そんな中にマイナスイオンがでる歯ブラシが存在します。
この歯ブラシは、知名度が低くて知らない人が多いんですが使うと多くの人がリピートします。
なぜか?これを使うと歯がツルツルするんです。
私はもう10年くらい使っています。
そして、ようやく気が付きました。
愛犬に使えばいいじゃないか!と・・・
歯垢とはなんだろう?
歯磨きをするのは歯の汚れを取って、虫歯や歯周病の予防をするためです。
皆さん良く知っているでしょうが、原因となるのは歯垢や歯石です。
歯垢は歯にくっつく粘着性の物質で白や黄白色をしています。
歯に付着したとき舌で触るとザラザラした感触がします。
歯垢とはなんだ?
歯垢は、実は食べカスでできているわけではありません。
75%が菌
25%が菌が作り出した粘着性物質
という構成なのです。
いやーなかなか気分の悪い真実ですね。
この粘着物質は口の中の水分や汚れを使って創り出しています。
特徴として、歯にくっつくのに最適なネバツキ具合があり、さらに唾液に流されてしまうのを防ぐ役割をしています。
歯垢の中で菌は増殖を繰り返して数を増やします。
いわゆる菌のマイホームですね。
犬はむし歯になりにくい?
私たち人間の多くが抱える病気としてむし歯がありますが、これはミュータンス菌という菌が繁殖することで酸を出して歯を溶かしてしまう状態です。
しかし、実は犬はむし歯になりにくいのです。
その理由は・・・
唾液が異なる
人間の唾液は中性に近い酸性ですが、犬はアルカリ性です。
そのため、むし歯の原因であるミュータンス菌が増殖しにくい環境です。
アミラーゼを持っていない
人間の唾液はごはんなどのでんぷんを含んだものを分解して糖にするアミラーゼという酵素を持っています。
むし歯は糖質を発酵させて酸を作りますが、犬はでんぷんを分解する酵素アミラーゼを持っていません。
歯の形が違う
犬の歯は人間のようにすり鉢状の歯は持っておらず、肉や骨をかみ切るため鋭くとがった形状をしています。
形状の違いから虫歯の原因菌がたまりにくい形と言えます。
歯垢がパワーアップすると歯石
歯垢が時間の経過とともに変化して、ガシッと固まってしまったモノが歯石となります。
口の中のミネラル分であるカルシウムやリンと歯垢が結合して、石のように硬くなってしまうことによりカチカチになってしまいます。
歯石はかなり固いので歯ブラシでこすっても落ちないうえに、その中で菌が繁殖する細菌マンションと化すわけです。
歯石から始まる歯周病
汚れが付きやすい部分としては、
- 歯と歯の間
- 歯と歯ぐきのあいだ
人間がデンタルフロスなんかを使って落とすような場所ですね。
これらの場所で歯周病菌が増えることで、毒素を出して周辺に炎症を起こさせるため歯ぐきが腫れてしまいます。
これが歯ぐきの痛みや口臭の原因となります。
このような状態を歯周病と言います。
また、歯周病は多くの病気と同じように進行性があり月日と共にどんどん悪化していきます。
悪化していく歩み
歯石に増えた細菌によって歯ぐきに炎症が起こると、歯と歯ぐきのすきまのスペースが少し広がります。
そこに、歯垢がたまり歯石になるため一歩進行していきます。
歯ぐきは徐々に後退して、腫れて歯石ができてを繰り返して行きます。
最終的に歯の隙間を開けづつけることで、歯を支える骨まで到達し溶かして歯が抜けてしまうことになります。
犬は歯周病になる
口の中では歯にカルシウムを補給するために、唾液にはカルシウムなどのミネラルが溶け込んでいます。
これにより歯は再石灰化が日々行われています。
この再石灰化は人間よりも、犬の口の中のようなアルカリ性の環境の方が早く進みます。
そのため、犬は口の中で歯に歯垢が付着し、カルシウムと結合すると3~5日程度で歯石になってしまいます。
これは人間の約8倍の速度で歯石ができてしまうということです。
この特性により犬はむし歯にはなりにくいのですがその反面、歯石が原因の「歯周病」になりやすいという側面を持っています。
歯周病の影響
歯周病になると歯の根元まで侵食されるため、犬歯では根元から鼻につながりくしゃみや鼻水、鼻血といった症状が見られるようになります。
ひどくなると目の下の皮膚で膿がたまり、破裂して穴が開いたりします。
このようになると抜歯するしかありません。
下の歯も進行していけば下あごの骨が溶けて薄くなるため、最終的に骨折します。
歯だけじゃない
歯周病は歯がなくなるだけではないんです。
歯周病は細菌がたくさん増殖した状態なので、細菌やその毒素は血液中から臓器へも影響を及ぼします。
そのため腎臓や心臓の病気へとつながっています。
歯みがきは大切です。
普段の歯みがきの秘密
歯垢は食べカスに細菌がくっつき増殖してネバネバした細菌の塊です。
歯みがきは歯にくっついた歯垢を落とすためにやっています。
しかし実際には磨いたあと一部の歯垢は再び歯にくっついてしまうんです。
これには架橋結合というものが起こっています。
架橋結合
歯の表面と歯垢はマイナスイオンに帯電しています。
そのため、本来は両方が反発してくっつかないようになっています。
しかし、唾液にはカルシウムやリンなどが含まれていて、カルシウムは✙イオンを持っています。
そのため唾液が橋渡し役となって、磁石のように歯と歯垢をひきつけあってしまい、再び歯垢は歯にペタッとくっつけてしまいます。
これが架橋結合です。
犬の場合、歯磨きの後にうがいをすることはできないので、架橋結合してしまう結果が裂けられないですね
イオン歯ブラシなら解決できる
唾液のプラスイオンが歯垢を引き寄せてしまうのを防ぐことが可能です。
それがイオン歯ブラシです。
原理はとても簡単。
歯ブラシにリチウム電池を内蔵することで、歯ブラシに微弱な電流を流してマイナスイオンを発生させます。
グリップに電極が付いているので自然と握ります。
その結果どうなるの?
歯ブラシが歯垢を引き寄せる!と言いたいけどそうじゃないんです。
歯ブラシは唾液の方を引き寄せているのです。
これによって歯と歯垢はお互いを反発しあうので、歯垢が再付着しにくくなります。
おすすめはキスユー
歯周病になりやすい犬は、歯と歯ぐきの隙間に毛先が入り込みやすい極細ブラシがピッタリです。
また、奥歯に突っ込む必要があるのでヘッドはコンパクトがいいでしょう。
大型犬の場合は口の大きさに合わせよう。